青柏祭でか山保存会 > 由来「青柏祭の曳山行事」

最大の見どころ「辻廻し」を写真で・・・

青柏祭の曳山行事

 わが国には、春から秋の祭礼行事の一環として山車・屋台などを曳く行事が全国的に分布しているが、それは、神霊の降臨を仰いで、人々が生業の発展や悪疫退散を祈願し、あるいは、くらしの無事に感謝の意をあらわすことに、その本来の趣旨がある。

 七尾市に伝承されてきた「青柏祭の曳山行事」は、貞享2年(1685)の「寺社由来書上」の記録に見えるように古い伝統を継承するものである。青柏祭は、市内山王町に鎮座する大地主神社(おおとこぬしじんじゃ)の例大祭で、決まりの神饌を青柏(あおがしわ)の葉に盛って供えるのが祭りの名称になったといわれる。古くは、4月の申の日に執行されていた。

 この青柏祭には、府中・鍛冶・魚町三町の“山町(やまちょう)”から、それぞれ1台の山車が奉納されるのであるが、山車の形は、末広形とも北前船を模したものとも伝えられる。山車の高さは、約12m、上部の開きは約13m、車輪の直径約2mという巨大なもので(大きいことを「でかい」というので、この山車は「でか山」と呼ばれる)上段に歌舞伎の名場面をしつらえる。

 これを曳山する諸役が定まっており、進行方向を修正するには梃子(てこ)を車輪の下にさし込んでする。また辻廻し(つじまわし)という90度方向転換の場合は、大梃子(おおてこ)をもって前輪を持ち上げて地車(又は軸車)と称する小車をはめ込んで、一気に方向を変える。T字路など、大梃子を利用出来ないところでは、はね梃子をもって、山車を斜面に押し上げ、前輪を浮かせる「せり上げ」という方法もとられる。

 このほか、「人形見」、曳行中の「木遣り(きやり)」など多くの特色ある民俗行事を伴っている。

 青柏祭の曳山(でか山)行事は、昭和58年1月11日、重要無形民俗文化財に指定されています。

『七尾市の文化財』から抜粋